診療案内
最新の治療技術、材料の進歩に対応した先進的医療提供を行い、個々の患者さんに最適な歯科インプラント治療を目指します。
初診 / 9:00 - 10:30再診 / 9:00 - 16:30〇は先端担当歯科医師
診療科の概要
歯科インプラント治療において、世界有数の治療件数を誇っています。また、歯槽骨萎縮患者や腫瘍などにより顎骨が大きく欠損している症例においても骨移植を併用し、広範囲なインプラント治療を行い、咀嚼機能や審美的な回復を行っています。
取り扱うおもな疾患
・歯の欠損症
・歯槽骨萎縮症や顎骨腫瘍などの病変摘出後における骨再建した部位へのインプラント治療
おもな診断・治療法
口腔内全体の状況をX線写真やC T等を用いて詳細に精査します。さらに歯の欠損部位の粘膜形態や残存歯などの口腔内情報であるデジタルデータと骨形態を示すCTの重ね合わせを行い、インプラント治療のシュミュレーションを行うことで、安全で最適な治療方針や術式を検討しています。
高度な先進技術
重度の顎骨萎縮症例や腫瘍などの病変摘出後の大きな骨欠損症例においても、自家骨や人工骨、遮断膜、プレート、スクリュー等を用いて骨再建を行い、インプラント治療を可能にしています。
また、光学スキャナーやシミュレーションソフトを用いたフルデジタルインプラント治療も行っています。シミュレーションによりインプラント埋入位置を仮想した後、製作した外科用テンプレートの使用で、ガイドサージェリーを可能にし、安全で、計画的な治療を行います。
取り組み
高齢化社会に伴い、歯の欠損を有する有病高齢者がますます増加しています。患者さん一人一人の状態に合わせた、オーダーメイドのインプラント治療を推進していきます。また、皆様のニーズに合わせた、全人的な医療提供を行うとともに、先進的な再生医療の開発を目指します。
ご紹介いただきます医療機関の皆さまへ
令和4年2月1日より口腔インプラント科で、新患患者の予約制が始まりました。医療機関からの紹介状の有無に関わらず、本院の口腔インプラント科にお電話をしていただき、ご予約をお取り下さるようお願いいたします。
【口腔インプラント科電話番号及び電話受付時間】
03-5803-5773 9:00 ~ 16:00 (平日のみ)
緊急度が高い疾病を疑う場合については、受診した医療機関より電話でご相談ください。担当医指定の紹介については、従来通り口腔インプラント科(03-5803-5773)に電話して頂き、指定担当医と直接予約を取ったうえで来院するようにお願いします。また、病院での取り決めにより、紹介状に歯科医師名があっても、担当医を指定することができない場合があることを申し添えいたします。
手術などで不在の場合、対応ができない場合がありますので、予約日時を決めた上で、来院をお願いいたします。
インプラント治療に
ついて
インプラント治療とは?
インプラント治療は、むし歯や歯周病によって失われた歯や周囲組織の再建によっておくちの機能を取り戻すための治療法の1つです。インプラント体(人工歯根)を顎の骨に埋めた後インプラント体と骨が結合するのを待ち、その上にかぶせ物や入れ歯を取り付ける治療を行います。治療期間は症例によって大きく変わりますが、単純なものでは6か月〜1年程となります。1965年に初めて臨床応用されてから50年以上の歴史があり、本院では1994年にインプラント治療班が設立されてより現在に至るまで多くの患者へのインプラント治療を行なって参りました。
インプラント治療の優れているところ
従来の治療法(ブリッジや入れ歯)は、残っているご自身の歯を削ったり、入れ歯のバネをかけることにより人工の歯を取り付けていました。これにより長期的にはむし歯や歯周病のリスクとなり、また歯の根が折れるといったトラブルを引き起こす原因にもなりました。一方、インプラント治療ではインプラント体に直接人工の歯を取り付けるため、残っているご自身の歯に負担をかけることがありません。また、咀嚼機能(安定してしっかりと噛める)、装着感(入れ歯などにある異物感がない)や審美性(自然な見た目に仕上がる)の改善に優れています。
様々な症例に対応した治療方法
インプラント治療は、1本の歯を失った方から全く歯が残っていない方まで幅広い症例に適用することができます。当科では、サージカルガイド(コンピュータ支援によるインプラント手術)を使用することで、より正確かつ安全にインプラント埋入手術を行っております。顎の骨が大きく失われてしまった症例でも、骨のボリュームを増やすために移植手術を行うことでインプラント治療が可能となります。また、条件が整えばインプラント手術の直後に歯をとりつける方法(即時修復、All on 4)も可能となります。
インプラント治療の手順
検査と診断
検査と診断
お口の中の状態を把握するために、精密な検査(写真・型取り・エックス線撮影・CT撮影)を行います。また、手術の際、あるいはインプラント治療の長期的な予後に影響を及ぼす全身的な問題の有無を確認します。これらの検査結果をもとに診断をし、患者さん一人ひとりに適した治療計画を立てます。
手術
手術
静脈麻酔下、局所麻酔下、もしくは全身麻酔下で、人工歯根(インプラント体)をあごの骨に埋め込みます。手術は日帰りで行います。その後、このインプラント体と骨が結合するまで一定期間置きます。
補綴
補綴
精密な型取りを行い、インプラント体に連結する歯を製作します。最初に仮歯を装着し、見た目や使用感を確認した後に,最終的な上部構造を作製します。
メインテナンス
メインテナンス
精密な型取りを行い、インプラント体に連結する歯を製作します。最初に仮歯を装着し、見た目や使用感を確認した後に,最終的な上部構造を作製します。
実際の症例①
上あごの前歯が
2本ない場合
治療後
実際の症例②
下あごの奥歯が
4本ない場合
治療後
治療におけるリスクや副作用など
インプラント治療は他の歯科治療と異なり手術を伴う治療であると同時に、治療終了後も十分なケアが必要です。高血圧症や心臓疾患等の循環器系疾患、喘息等の呼吸器系疾患、糖尿病や骨粗鬆症等の疾患、腎臓や肝臓の機能障害がある場合には注意が必要です。また、現在服用されている薬によっては、インプラント治療が適さないこともあります。さらに、歯周病に罹患している患者さんや喫煙される患者さんにおいては、治療後のインプラントの残存率(寿命)が低いことが知られています。歯周病に罹患している場合は歯周病の治療を優先しておこない、喫煙されている場合は減煙あるいは禁煙してから、インプラント治療を受けることをお勧めします。上に掲載している治療例が全ての患者様に適応可能ではないということもご理解ください。