現在
取り組んでいる
研究テーマ
インプラント治療は欠損補綴治療の1つとして確立された治療法ですが、インプラント周囲の硬・軟組織の不足や、経年変化による材料の機械的合併症、インプラント周囲炎などの生物学的合併症など改善すべき点は多岐にわたります。
当分野では再生医療を始めとして、インプラント材料の物性分析やインプラント周囲炎の病態解明などに関する研究を行っており、医療の発展に大きく寄与しています。
口腔組織(硬・軟組織)再生に関する研究
- 幹細胞・成長因子・細胞外マトリックスを用いた組織再生
- 再生に関わる細胞間のシグナリング解析
- 新規骨補填材・骨造成材料の開発と臨床研究
インプラント周囲炎に関する研究
- インプラント周囲炎の病態に関する細菌学的・病理学的解析
- インプラント周囲炎に対する新規治療法の開発
- インプラント周囲炎における宿主(ヒト)に生じる免疫反応の解析
補綴形態や材料に関する力学的研究
- モード解析を応用したインプラント補綴装置の振動特性解析
新規歯科インプラントに関する研究
- 新規材料および材料表面性状の開発と臨床研究
現在進行中の
治験・臨床研究
現在のインプラント治療や再生医療における問題点を解決すべく、様々な新規材料や検査・治療技術の開発が行われているが、医療は臨床効果が確実であり、安全であり、簡便であると同時に社会に受け入れられる価格で提供されることが望まれます。
本分野では基礎的研究で得られた成果を日々のインプラント臨床に結び付けるべく、下記に挙げるような治験や臨床研究を行っています。
・ハイドロキシアパタイト系骨補填材のインプラント治療への適応に関する治験
・β-TCP、炭酸アパタイト系骨補填材のインプラント治療における臨床成績に関する観察研究
・配向性スレッドデザインをもつインプラントの臨床成績に関する観察研究
・インプラント周囲細菌叢におけるメタゲノム・メタトランスクリプトーム解析
・ショートインプラントの適応に関する臨床的検討